8月7日 空外上人命日
山本 空外(1902年9月13日 – 2001年8月7日)
空外墨蹟(上記)、何と読みますか? 1発で読めた人を3人知っています。
一人はフランス人でした。 僕は正確に読めるまで3年かかりました。
「放り投げる」に始まり3年後、正確な意味がわかってから何枚もの扉が開いた数年後のある日、この墨蹟は奇跡、「ほんもの中のほんもの」ってこういうことか!とわかりました。
パサール満月海岸がこの場所にあり、こんなことができているのは空外さんのお陰さま、縁起です。
空外さんの墓は知恩院にあり「南無阿弥陀仏」と彫られた大きな岩が立っています。その裏に弟子の湯川秀樹博士の墓があります。
空外さんの墓とほぼ同じ大きさかたちで全く同じ墨蹟が同じ職人によって彫られた大岩がパサールから南西に400m離れた極楽寺にもあります。
去年の夏はパサールの白藤が2本咲きましたが同時に極楽寺でも2本咲きました。
このようなことが頻繁に起こるのは、意識(=神秘)世界の住人として自然に感謝し、量子モナド論(有心論物理学)を思考軸として実践しているからだと思います。ありがたいことです。
「われわれの意識、情念、観念、感性は進化の過程で偶然に獲得されたものではなく、モナドの本質に根差したものである。したがって、また他の動物はもとより、植物、さらには物質に至るまでわれわれと同じ意識、情念、観念、感性を共有し理解しあえる」量子モナド論(有心論物理学)
「花開」ザ・サマーキャンプの期間中、参加者が見る景色や聞く音楽は一人一人の脳が提示する意識世界です。
意識上に現れる色彩や音色そのものは外界に存在せず意識世界にしか存在しないのだから夢と同じく幻覚と呼んでもいい。脳が作る意識世界においては幻覚と現実の区別は限りなく曖昧であり、現実は作られるものと心得るべきです。心得れば、もっと面白いみんなが幸せになれる現実を作ることができるはずです。イメージする力。共有しよう!
心が空間と皮膚との関係性に大きな影響を受けている感じを体験実感してもらえるよう空間作りに汗を流していますが、今年始めたばかりで完成まで2〜3年かかるかな?元気なモナドで自己拡大に向かう情念のある人は一緒にやりましょう!
「モナド本来の姿に立ち返り、喜び、楽しさを生活の中心において他のモナドとの通信を楽しむ。他のモナドとしては同じレベルの人モナドだけでなく、高次化レベルの異なる植物、動物、無生物などとも通信を楽しむべくモナドはできている」(万物の起源 中込照明)
この唯意識論が理解でき暮らしの作法として実践できなければ、UFOは操縦できないので「個人的生活においての面白さの追求」からこの世の過ごし方の王道を見つけるヒントを探してみます。
まず、人生を楽しめていない人は脳内の常識プログラムのせいですから速攻書き換えてください。
もともとプログラムというものは、一定の状況においてだけ適切に作動するようにできているものなのに、プログラムの想定を超えた状況には適切に対処できなくなることがある。特に快につながる情念を刺激する場合に誰もが思い当たる経験があると思う。
もともと快、喜び、楽しみの情念はモナドの生活の基本である。人モナドの基本的特徴は意識世界の拡張への志向に面白さに向かう情念が強力に結びついている。しかし脳によって刺激される快はモナド本来の喜びではない。この快の追求は結局モナドの精神世界を破壊し、結果として脳自体も破壊してしまう。
脳による意識の支配という主客転倒の状況が起こるので脳内プログラムの更新が必要になる。そのための近道はない。
冷静なる思考、悟り、正しい知識によることになるが、この頃厄介なのは邪悪な意図を以ってわれわれの意識世界に投げ込まれたモノに付随するプログラムが多すぎる。これらは冷静なる思考を以って排除するべきである。
雑多なモノは捨て、自ら作り上げたモノ、自ら取り込んだモノによって意識世界を美的に拡張するのが正しい方法。それでこそ自由に生きられる世界となる。美しい生活を心がけよう。それが暮らしの作法その1。
常識プログラムにより多分に美の感性はゆがめられている。草木や動物が美しいのは背後にモナドの美への情念が作用している事実を忘れないようにしよう。家、衣服、車など機能より美を第一にすべし。
1996年「唯心論物理学の誕生ーモナド・量子力学・相対性理論の統一モデルと緩速問題の解決」を著した中込照明博士の言葉を拾ってみたが、法然、親鸞、弁栄、空外と連なる仏教哲学と重なるし、空外さんの弟子だった天才数学者岡潔博士が意識を失って「真理の世界」を彷徨うことで発見した数々の難解な定理や、「空間」が無数の「愛」によってできている事実は晩年の随想「春宵十話」や「日本のこころ」で独白されている。
空間というものが「愛」の充満界であるからこそ、そこに生きる人間は「情緒」を最も大切にしなければならないという岡潔の考えに共鳴した湯川秀樹は、数学者ならばこそ許される岡潔の「愛」を理論物理学者の言葉である「素領域」に置き換え「空間」が無数の「素領域」によって構成されているという「素領域理論」を提唱した。
二人の天才が生涯を通して支持した空外さんの教えの根底にあった思想によるもの考えられると語るのは、湯川秀樹最後の弟子で中込照明の同級生の保江邦夫博士で2017年「甦る素領域理論 神の物理学」を著した。 素領域というアワアワで満たされた中に存在し、それぞれのモナド空間を皮膚で意識する。肘で呼吸するのもいいかもしれません。空間と遊びながら仲良くする。遊んでくれた空間に感謝する。
心に花が開く。心は空間にあり。と、意識できるようになれば暮らしの作法その2へと進みましょう。
この世に誕生するときに最初にできる皮膚から考え直し原初の皮膚感覚を取り戻すことで植物との会話も潤滑な通信となり日々の楽しみがめちゃ増えます。植物との会話が楽しくなると人間嫌いになることもあるので注意が必要ほどほどに。